海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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検死審問―インクエスト/パーシヴァル・ワイルド/創元推理文庫(2008.2.22発行)

   

江戸川乱歩が1947年8月に発表した「1935年以後のベストテン」に挙げられている作品
復刊もの この作品はかつて「検屍裁判―インクエスト」の訳題で刊行されていました(1951年)
☆2009本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)(2008)第9位
☆ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステリ2008(早川書房)第15位
物語は検死官の仕事のやり方の説明から始まります。
時代を全く感じさせない素敵でユニークなミステリ いかにも原書房さんがベストテンに入れる作品
作品の中で探偵小説を「犯人はその探偵が到着するのをじっくり待ってから人殺しに取りかかる」なんて書いています。
2008年2月22日創元推理文庫より発行

筆者紹介:1887年3月ニューヨーク生まれ。19歳でコロンビア大学の理学士課程を修了。1906年から1911年まで銀行で働きながら、文筆活動を始め、タイムズ紙やポスト紙に書評を寄稿
1912年最初の短篇小説が雑誌に載ると、舞台化の権利を求める申し込みが彼のもとに殺到した。
本書の執筆は1939年  
1953年9月心臓疾患のため亡くなった。

 - 2009(2008年), 2009年版(早川書房), 歴史ミステリもの, 評価: ☆☆☆☆☆