海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの 」 一覧

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聖なる罪びと/テス・ジェリッツェン/文春文庫(2007.9.10発行)

「外科医」「白い首の誘惑」に続く第3作 3作とも主人公は異なり、本書では女性検死官モーラ・アイルズが主人公  第2作の主人公のボストン市警察殺人課の女性刑事ジェイン・リゾーリとともに、若い修道女が殺害された事件の謎に挑みます。 二人とも、異性関係に問題を抱えており、どうなっていくのか気をもみながら一気に読んでしまいました。 2007年9月10日文春文庫より発行 …

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痕跡 (上)(下)/パトリシア・コーンウェル/講談社文庫

作家はアメリカ・マイアミ生まれ 警察記者・検屍局のコンピューターアナリストを経て1990年『検屍官』で小説デビュー  ケイ・スカーペッタが主人公のシリーズ第13作  第4作『真犯人』が映画化の予定とのこと 公式ホームページ www.patriciacornwell.com 検屍官局長だったケイ・スカーペッタが、事件の依頼を受け5年ぶりにリッチモンドを訪れた。そこでみたものは、変わり果てた自分の検屍…

爆風 アイリス ジョハンセン

爆風/アイリス ジョハンセン/二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション(2003.1.23発行)

主人公は、女性の法医学の復顔彫刻家イヴ・ダンカンシリーズ第2作に登場した捜索救助犬の訓練士サラ・パトリックとその愛犬モンティ  2人(?)のロマンスとサスペンスを中心に最後まではらはらどきどきの連続です。もう犠牲を出さないでと叫びたくなります。 捜索救助犬の訓練士サラ・パトリックのシリーズ化も考えてもらいたいと思うのは私だけでしょうか。 また、本書には、復顔彫刻家イヴ・ダンカンも登場し、シリーズ第…

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顔のない狩人/アイリス ジョハンセン/二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション(2001.3.23発行)

復顔彫刻家(頭蓋骨から人間の顔を復元する仕事です)のイヴ・ダンカン 気骨のある責任感の強い女性が主人公のシリーズ第2作 ラブロマンスとサスペンスを同時に楽しみたい方には是非お薦めします。 第3作は『嘘はよみがえる』  2001年3月23日二見文庫より発行 …

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失われた顔/アイリス ジョハンセン/ザ・ミステリ・コレクション二見書房(1999.9.22発行)

娘を失った過去と戦いながら仕事に打ち込む復顔彫刻家(頭蓋骨から人間の顔を復元する仕事です)のイヴ・ダンカン 気骨のある責任感の強い女性が主人公のシリーズ第1作 とにかく面白い。先を読まずにはいられない。この作家の作品は、構成も心理描写もすばらしいとしかいえない。出せばすべてベストセラーというのも納得できます。 本人が事件に巻きこまれていく過程や理由はパトリシア・コーンウエルの検屍官ケイ・スカーペッ…

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嘘はよみがえる/アイリス ジョハンセン/講談社文庫(2004.6.15発行)

作家は作品を発表するたびにベストセラーリストに名を連ねるアメリカの人気女性作家 主人公は女性の法医学の復顔彫刻家(頭蓋骨から人間の顔を復元する仕事です) 復顔彫刻家イヴ・ダンカンシリーズの第3作 (第1作は『失われた顔』第2作は『顔のない狩人』) うーんとうなってしまうおもしろさ!深い愛ゆえに愛する人を傷つけてしまうことがある。愛とサスペンスの物語です。 また、イヴ・ダンカンを取り巻く男性達がそれ…

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死の序列/キャスリーン レイクス/角川書店(2005.5.25発行)

「法人類学者」テンペランス・ブレナンのシリーズ第2作。 法人類学者で骨の鑑定の専門家であるテンペランス・ブレナンは、修道院の依頼により19世紀の尼僧の遺骨発掘調査を行っていた— 昆虫が与える情報が、死亡推定時刻にこんな大きな役割を果たすなんて驚きでした。 今回は丁寧に事件の真相が説明されています。 2005年5月25日 角川書店より発行 …

既死感

既死感(上)(下)/キャスリーン レイクス/角川文庫(2001.1.25発行)

1998年度カナダ推理作家協会最優秀処女長編賞受賞作品 「法人類学者」テンペランス・ブレナンのシリーズ第1作 このシリーズはどうしてもパトリシア・コーンウェルの検屍官ケイ・スカーペッタのシリーズと比較してしまいます。 ケイ・スカーペッタのシリーズはベストセラーとなっており、作家もこれを意識して書いているところがあるのではないかと思われます。 主人公の「法人類学者」テンペランス・ブレナンの事件に対す…

骨と歌う女

骨と歌う女/キャシー ライクス/講談社文庫(2004.4.15発行)

検死の女性専門家が活躍するシリーズは、パトリシア・コーンウェルのケイ・スカーペッタ『検屍官』『痕跡』やロバート ウォーカー のジェシカ・コラン『女検死官ジェシカ・コラン』『第六級暴力殺人』『ハワイ暗黒殺人』『ハートのクイーン』『暗黒のクロスボウ』『肩の上の死神』『洋上の殺意』『魔王のささやき』がありますが、これらのシリーズを読んだ方には是非おすすめです。 この作家は、アメリカ法人類学会から正式に認…