海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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敵意ある証人/ウィリアム・ラシュナー/扶桑社ミステリ(1999.4.30発行)

   

若き弁護士ヴィクター・カールは、大手法律事務所に就職を希望するも、ことごとく不採用となり、やむなく仲間たちと弁護士事務所を開業する。
そんなある日、彼にとって千載一遇とも言うべき仕事が舞い込んだのだが—–
出世欲ばかりあって、失敗ばかりのカールをパートナーの女性弁護士エリザベス・デリンジャーや私立探偵モーリス・カプスティーンたち脇役たちが支えていきます。
なぜか憎めないカールをずっと読んでいたくなります。
弁護士ヴィクター・カールシリーズ第1作 既に第7作まで発表されていますが、日本では2作目から4作目までが飛ばされて第5作「独善」が発表されたばかりです。
第2作から第4作までも日本で出版してくださいませ。
出来れば本書を読んでから「独善」をお楽しみください。
面白い発言が本書にあります。汗っかきの私立探偵モーリスの発言「タオル地のハンカチをハンカチを作ればいいのに。—-一もうけできるぞ。」今やタオル地のハンカチが主流になりましたね。
1999年4月30日扶桑社ミステリより発行

   

 - リーガル(法律・法廷)サスペンスもの, 男性弁護士もの, 評価: ☆☆☆☆☆