海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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外科医/テス・ジェリッツェン/文春文庫(2003.8.10発行)

   

本書のヒロインはなんといっても外科医のキャサリン・コーデル
その脇役にボストン市警察殺人課刑事トマス・ムーアと同女性刑事のジェイン・リゾーリ
女性の子宮を抉り取り喉を掻き切る猟奇連続殺人事件が発生。数年前に同様の事件が起きていたが、そのときの犯人は被害者によって射殺されていたのだが—-
女医さんでなければ描けない描写 女性に対するとても残忍な事件なのですが、作者の根底に流れる人間に対する暖かい信頼が感じられてとても好きな作品です。
犯人のような怪物もまた人間の世界から出てきているのですが。
既に第2作「白い首の誘惑」第3作「聖なる罪びと」が発行されています。
2003年8月10日文春文庫より発行

第2作「白い首の誘惑

第3作「聖なる罪びと

 - ラブ(ロマンス)サスペンス, 女性刑事(捜査官)もの, 男性刑事(捜査官)もの, 臨床心理医など医師もの, 評価: ☆☆☆☆☆