海外ミステリの本棚

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聖と俗と/フェイ・ケラーマン/創元推理文庫(1993.12.17発行)

   

17年前このシリーズは読んだ記憶がありますが、最新作を読んで今回また読み返すことにしました。
正統派ユダヤ教徒リナ&ロサンゼルス市警のデッカー・シリーズ 第2作
クリスマス・イヴにデッカーと山の中でキャンプを張っていたリナの子供サミーが黒焦げの人骨2体を発見したところから本編第2作は始まります。
このシリーズは、リナとデッカーと、その二人をめぐる人々の愛と成長の物語です。
社会の厳しい現実と宗教の説く理想とのギャップ 人はどうやって生きていくのでしょうか。
昔と同じように引き込まれて本に没頭してしまいました。
第2作の解説者は第1作について『お互いに惹かれあっていても。相手の立場を思いやり自制してしまう二人の関係に、私は「これが大人の愛なのよと感動してしまった」と
そして第2作を読み終えて「これも大人の愛なのよ」と静かに思いつめている』と書いています。
1993年12月17日創元推理文庫より発行

リナ&デッカー・シリーズ
第1弾『水の戒律
第2弾『聖と俗と』
第3弾『豊饒の地(上)(下)』
第4弾『贖いの日
第5弾『堕ちた預言者
第6弾『赦されざる罪
第7弾『逃れの町
第8弾『正義の裁き(上)(下)』
第9弾『死者に祈りを(上)(下)』
第10弾『蛇の歯(上)(下)』

 - ラブストーリー, 正統派ユダヤ教徒リナ&ロサンゼルス市警のデッカー・シリーズ, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆