海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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逆さの骨/ジム・ケリー/創元推理文庫(2014.2.28発行)

      2015/11/21


新聞記者だった作家が描く週間新聞『クロウ』の記者フィリップ・ドライデン・シリーズの第3作

物語の舞台はイングランド東部の小さな都市イーリーの遺跡発掘現場。

かつてはイタリア人の捕虜収容所だった発掘現場で地下道が発見され、その中から骸骨が見つかった—–

とても丁寧なイギリスの本格ミステリ。

すべての疑問にきちんとした納得できる答えが用意されています。

ドライデンを支えるタクシー運転手ハンフリーとのコンビ・昏睡状態から脱却し意思疎通が可能となった妻ローズ・刑事との関係等これからもどうなっていくのかがとても楽しみ。

既にシリーズは第7作まで発表されています。

是非シリーズ第1作から一気にお読みください。

2014年2月28日創元推理文庫より発行 原題は「Moon Tunnel」
<Philip Dryden Series>
第1作『水時計』The Water Clock 2003
第2作『火焔の鎖』The Fire Baby 2005
第3作『逆さの骨』The Moon Tunnel 2005
第4作 The Coldest Blood 2006

第5作The Skeleton Man 2007

第6作Nightrise 2012
第7作The Funeral Owl 2013

 - ジャーナリスト(新聞記者・雑誌編集者)もの, 評価: ☆☆☆☆☆