海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

*

悪意の糸/マーガレット・ミラー/創元推理文庫(2014.8.29発行)

      2015/11/20


☆ミステリが読みたい!2015年版(早川書房)第12位

女医シャーロットの診療所に紹介所もなく駆け込んできた若い女。

夫ではない男の子どもを妊娠したという娘は、混乱しきった様子のまま診療所から姿をくらませてしまう—

主人公の女医シャーロットが無謀すぎてちょっとびっくりしますが、時代を全く感じさせないミステリ。一気に読んでしまいました。


2014年8月29日創元推理文庫より発行 原題は「Do evil in return」(1950)

<作家紹介 マーガレット・ミラー>
1915年、カナダのオンタリオ州生まれ。41年The Invisible Wormで作家デビュー。
緊張感に満ちた心理描写と詩的な文体、最後の一行がもたらす戦慄など、他に類のないサスペンスを多く発表。

狙った獣』で56年にMWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞最優秀長編賞を受賞
83年にはMWA賞グランドマスター賞を受賞する。94年歿。

 - 2015年版(早川書房), 臨床心理医など医師もの, 評価: ☆☆☆☆