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家政婦は名探偵/エミリー・ブライトウェル/創元推理文庫(2015.5.15発行)

      2015/12/23


舞台はヴィクトリア朝ロンドン(1837年から1901年の期間)

「家政婦ジェフリーズ夫人と使用人探偵団」シリーズ第1作(2015年現在では33作も刊行されている大人気シリーズ)

雇い主としては敬愛すべき人物だが、記録保管室の仕事から捜査に回ったが推理の才能は皆無なウィザースプーン警部補。

事件のたび困りはてる主人を放っておけない“名探偵”の家政婦ジェフリーズ夫人をはじめ、彼を慕う屋敷の使用人一同は、秘かに探偵団を結成する。

今回警部補が担当するのは、毒キノコによるらしき医師の殺人事件。

気楽に楽しく読めるミステリをお探しならうってつけのシリーズものです。

<探偵団のメンバーの紹介>
ジェフリーズ夫人:家政婦。屋敷の家事いっさいを取り仕切る。警部補から聞きだした捜査の情報と、仲間たちの集めてきた手がかりをもとに事件の謎を解く。亡くなった夫はヨークシャーで20年以上警察官をしていた。

ベッツィ:ハウスメイド。勝気で活発な性格。路頭で病に倒れていたところを警部補に救われて屋敷で働くようになる。

グッジ夫人:料理人。関節炎の持病があるため、屋敷の外へは一歩も出ないが、ロンドンじゅうのゴシップに詳しい。

ウィギンズ:従僕。純朴で働き者だがやたらと惚れっぽい19歳。もとはスミスとともにウィザースプーン警部補の亡くなった伯母に仕えていた。

スミス:馭者。長身でたくましい。頭の回転が速くメンバーの中で最も頼りになる。警部補の伯母に仕えていたの相棒である二頭の馬ボウとアローをなによりかわいがっている。

2015年5月15日創元推理文庫より発行 原題は「The Inspector and Mrs. Jeffries」

作家紹介
アメリカの作家。1948年ウェストバージニア州生まれ。

90年にサラ・テンプル名義で書いたロマンス小説Kindred Spiritsにより作家デビューを果たす。 93年には初のミステリ小説として、ブライトウェル名義でジェフリーズ夫人シリーズ第一作となる本書『家政婦は名探偵』を発表。 シリーズは広く人気を博し、以降毎年新作が刊行されている。

<「家政婦ジェフリーズ夫人と使用人探偵団」シリーズ>
第1作 『家政婦は名探偵』本書
第2作 『消えたメイドと空き家の死体 (家政婦は名探偵)』

 - コージー・ミステリもの, 評価: ☆☆☆☆