海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 女性私立探偵もの 」 一覧

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耽溺者(ジャンキー)/グレッグ・ルッカ/講談社文庫(2005.2.15発行)

本編は、主人公がアティカス・コディアックではなく、彼の恋人の女性私立探偵ブリジット・ローガンなので、番外編とされています。 とにかく面白いです。すばらしい作品だと思います。最後の最後まで息が抜けません。こんな形の友情と愛とがあるんだなと思いました。是非本を手にお取りください。 薬物の怖さがとことんわかります。薬物との戦いは、死ぬまで続く永遠の死闘なのですね。決して手を出してはいけません。 闘うベス…

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砂漠の風に吹かれて/ベティ・ウェブ/扶桑社文庫

作家はニューヨーク等で商業デザイナーやイラストレーターとして活躍 アリゾナ州スコッツデール(Scottsdale)に移住 新聞記者となり、書評を担当 本書がデビュー作 作品の舞台となったスコッツデールがどのようなところかはこちらをご覧ください(アリゾナガイド?スコッツデール)写真等が載っており、参考になります。また、作家のホームページはwww.bettywebb-mystery.com/ 女性私立…

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ミッシング・ベイビー殺人事件/エイプリル ヘンリー/講談社文庫(2004.8.15発行)

素人探偵クレアが友人の子供を救うために、養子斡旋をした産婦人科クリニックの事件に巻き込まれていくサスペンス。 友人のローリから秘密裏に養子に出したまま行方のわからない娘の捜索を頼まれたクレアは、妊婦を装い、養子斡旋をした産婦人科クリニックに潜入するが—– ルームメイトの老女チャーリーとのやり取りも面白い。 『フェルメール殺人事件』の続編 2004年8月15日講談社文庫より発行 …

沈黙の叫び

沈黙の叫び/マーシャ マラー/ 講談社文庫

女性私立探偵シャロン・マコーン シリーズ第21弾(邦訳は11作目以来) 作家は女性私立探偵小説御三家の一人です。 自分のルーツを確かめようと母方の一族であるアメリカ先住民ショショニ族の保留地を訪ねた私立探偵シャロン・マコーンが 現在の自分の生い立ちをめぐる事件に巻き込まれていく物語です。 シャロン・マコーン シリーズを読んだことの無い私も十分に楽しめました。軽快なテンポに、一気に最後まで読んでしま…

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フェルメール殺人事件/エイプリル・ヘンリー/講談社文庫(2002.4.15発行)

永年遇ったこともない叔母の遺産を相続したクレア 相続した絵の鑑定のためにN.Y.を訪れた主人公がまきこまれる幻の名画をめぐるロマンティック・サスペンス。 肩がこらずに読める楽しい作品です。 エーヴリーズの鑑定人トロイは、17世紀オランダの画家フェルメールの贋作と言う。メトロポリタン美術館の学芸員ダンテは本物の可能性があると言う。魅力的な男性二人の間でとまどうクレアだが—-  2002年4月15…