海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 評価: ☆☆☆☆☆ 」 一覧

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目撃/ポール リンゼイ/講談社文庫

1993年週刊文春ミステリベスト10(海外)次点第11位 出世を望まず、自己の信念を貫き通すFBI特別捜査官マイク・デブリン シリーズ第1作 現職のFBI捜査官が書き上げたミステリです 本格的なFBI捜査官のものを読みたい方には絶対にお薦めの作品です。 1993年8月講談社文庫より発行 …

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狼の震える夜/ウィリアム・K・クルーガー/講談社文庫(2003.1.15発行)

コーク・オコナー元保安官のシリーズ第2作 自然と共生するインディアンの人々の心の美しさがいつまでも心に残ります。 物語の舞台はミネソタ州オーロラの街。 厳しい冬迫るこの小さな町で元保安官で、いまは観光客相手のハンバーガー・ショップを営むコーク・オコナーは、消息を絶った人気女性歌手捜しの手伝いを引き受けた—- 「われわれは死なない。子どもたちに伝えていくものを通して、生きつづける。おまえの中には…

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凍りつく心臓/ウィリアム・K・クルーガー/講談社文庫(2001.9.15発行)

1999年アンソニー賞・バリー賞ダブル受賞作品 ネイティブ・アメリカンの血を引くアイルランド系の元保安官コーク・オコナーのシリーズ第1作 カナダに近いミネソタの北部美しいアイアン湖畔の町オーロラ―での物語。吹雪の中、行方不明になった新聞配達の少年を探しに行った先で、老判事の死体が発見された—- ネイティブ・アメリカンの一族に伝わる伝説がいろいろなと教訓を与えています。 ☆アンソニー賞(Ant…

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神の狩人(上)(下)/グレッグ アイルズ/講談社文庫(1998.8.15発行)

  2004/09/15    評価: ☆☆☆☆☆

セックス絡みのチャットやBBSを提供しているオンライン・サービスの「EROS(エロス)」の会員が次々と殺される。 システム・オペレーターの“僕”は女性になりすまし殺人鬼に挑む。 睡眠時間を貪欲に奪い去る恐怖と暴力のストーリー 1998年8月15日講談社文庫より発行[原題 Mortal Fear(1997)] …

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ブラッククロス(上)(下)/グレッグ・アイルズ/講談社文庫(1998.1.15発行)

目にも見えず、臭いもせず確実に人間を死に至らしめる毒ガス。ナチスにそれを使わせてはならない! 化学兵器の研究に携わるマークとドイツ系ユダヤ人で中東で戦ってきたスターンは、たった2人で敵国ドイツに潜入するが—- グリシャムも絶賛の傑作歴史サスペンス 読み始めたら決して止まりません。 1998年1月15日講談社文庫より発行 [原題 Black Cross (1995) ] …

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甦る帝国(上)(下)/グレッグ アイルズ/講談社文庫

解体されたシュパンダウ刑務所の跡地で、巡査部長ハンス・アプフェルは、ヒトラーの命を受けた副総統ヘスの手記を発見する。 手記には、英国をはじめとする各国の政財界を大きく揺るがす内容が秘められていた。手記を奪取せんと、英米ソの情報部・東西ドイツへ浸透した地下組織フェニックスが暗躍・激闘を開始した—– 途中で止められずに一気に最後まで読んでしまいました。これから読まれる方は、読み出す時間にご注意下…

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私が愛したリボルバー/ジャネット・イヴァノヴィッチ/扶桑社ミステリー

1995年CWA(英国推理作家協会)賞最優秀処女長篇賞(ジョン・クリーシー賞)を受賞 主人公はステファニー・プラムというバウンティ・ハンター(女賞金稼ぎ)。 裁判をすっぽかした保釈中の容疑者を見つけ出し、警察につき出すことで報酬をもらう仕事。 ステファニーは勇ましさやたくましさとはまったく縁がない。銃だって撃ったことがないし、そもそも危ない仕事など、できればやりたくないというタイプ。 仕事をク…

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弁護/D.W. バッファ/文春文庫(2000.11.10発行)

1998年週刊文春ミステリベスト10(海外)第11位 弁護士ジョーゼフ・アントネッリを主人公としたシリーズの第1作 ”依頼人が「無実」であるかよりも「無罪」にすることに重きを置く辣腕弁護士がはまった「法と正義」の罠。奥行きの深い法廷ミステリ”と紹介されています。 アントネッリは裁判官リオポルド・リフキンから呼び出しを受け、有罪確実の男の弁護を要請される。親友でもある地方検事ホラス・ウールナーの立…

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死のオブジェ/キャロル・オコンネル/創元推理文庫(2001.8.31発行)

ニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリー シリーズ第3作 画廊でアーティストが殺害された。ギャラリーに置かれたパフォーマンス・アートのように床に横たわりカードに「死」と題されたいわば死のオブジェは、本物の死体だった。 NY市警には、12年前に同じオーナーの画廊で起きた猟奇殺人との関連を示唆する手紙が届いた。 マーコヴィッツの捜査メモを手掛かりに再捜査する彼女の行く手に何が待っているのか—-…

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アマンダの影(二つの影)/キャロル・オコンネル/創元推理文庫(2001.6.29発行)

ニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリー シリーズ第2作 マロリーが殺された?部下の報告で検視局に駆けつけたライカーが見たのは、彼女のブレザーを着た別人だった——- マロリーの衝撃の過去が明らかになっていきます。 本書は竹書房から出ていた『二つの影』の新訳版 2001年6月29日東京創元社より発行 …

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氷の天使(マロリーの神託)/キャロル・オコンネル/創元推理文庫(2001.5.25発行)

主人公はニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリー シリーズ第1作 幼い頃、ストリート・チルドレンで盗人だったところを、補導した警察官の家に引き取られた ハッカーとして発揮される天才的な頭脳・鮮烈な美貌の持ち主 マロリーの養父のルイ・マーコヴィッツの懐中時計と指輪が質屋に入れられようとしていた。生きている限り彼がこの二つの品を手放すはずがない。—— 本書は竹書房から出ていた『マロリーの神…