「 評価 」 一覧
-
-
悪魔の涙/ジェフリー・ディーヴァー/文春文庫(2000.9.1)
このミステリーがすごい!2001年版(2000年)ベスト20 宝島社第19位 とにかく面白い。ぜひお読みください。 主人公は筆跡鑑定士 元FBI科学犯罪文書研究室捜査官パーカー・キンケイド 大晦日のワシントン 地下鉄の入り口で百発もの銃弾が無差別に打ちつくされた。身代金の要求が市長に届き、払われなければ無差別殺戮を繰返すと—– ジェフリー・ディーヴァーは『コフィン・ダンサー』でも、このミステ…
-
-
ボトムズ/ジョー・R・ランズデール/ハヤカワ・ミステリ文庫(2005.3.15発行)
2005/05/31 評価: ☆☆☆☆☆
ジョー・R・ランズデールは、テキサス州グレードウォーター生まれ。テキサス大学卒業後1980年作家デビュー。 2000年に発表された本書『ボトムズ』でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞 2005年3月15日早川文庫より発行 舞台は1933年のテキサス州東部。80歳を過ぎた主人公が70年前の夏の出来事を回想していきます。11歳の少年の心に戻って、妹との冒険をお楽しみください。 人種差別問題と家…
-
-
百番目の男/ジャック・カーリイ/文春文庫(2005.4.10発行)
2005/05/29 2005年, 2005海外ミステリ, 2006年版 (2005年), モビール市警察本部刑事カーソン・ライダー シリーズ, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆
本書の映画化権は既に売れているとのこと。 面白い!!!!どこかのミステリー評価でランクインするかも。 警察内部でことごとくカーソンと対立するのは、「現場の警官のようにふるまう運営畑17年の人間」の出世だけを考えている警部。 ここまでいくと、笑って読める。こんなやつが現実社会によくいるから書くのだろうけど、出来れば登場させなくてよいのに。 主人公・刑事カーソン・ライダーのシリーズ第2弾は近々アメリカ…
-
-
カリブより愛をこめて/キャサリン・コールター/二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション(2005.2.25発行)
2005/05/25 ラブ(ロマンス)サスペンス, 評価: ☆☆☆☆
気軽に読めるラブサスペンスです。 電車の中で読むには、ラブシーンが多くてちょっと困るかも。 カリブ海に浮かぶ特権階級のリゾート、ポルト・ビアンコ。美貌の事件記者ラファエラはある復讐を胸に、閉ざされたこの楽園にやってきた—- キャサリン・コールターの作品には、魅力あふれる登場人物が多く登場するので、続きもあるかもと期待させられます。 キャサリン・コールターは、1978年に作家としての活動を開始 …
-
-
ダンテ・クラブ/マシュー・パール/新潮社(2004.8.25発行)
2005/05/22 2004年, 2005年版 (2004年), 歴史ミステリもの, 評価: ☆☆☆☆☆
2004年週刊文春ミステリベストテン第8位 読み始めたら止められない優れた本格派のミステリーだと思います。 舞台は1865年の南北戦争終了直後のボストン。殺人事件が起こります。事件の謎に気がついたのは—– 限りない友情と愛が根底に流れる歴史ミステリーです。自信を持ってお薦めします。本が厚くて重いのだけが欠点です。 出版社からのコメントとして「“緻密なプロット、古典というテーマ、博学なキャラク…
-
-
死を招く料理店(トラットリア) /ベルンハルト・ヤウマン/ 扶桑社ミステリー
2005/05/20 評価: ☆☆
ベルンハルト・ヤウマンは、1957年、ドイツ・アウグスブルク生まれ。98年に作家デビュー。海外滞在経験をもとに、人間の五感をテーマに世界の都市を舞台にした連作ミステリーを発表。 その最終作に当たる『死を招く料理店(トラットリア)』が本書 ドイツ推理作家クラブが選ぶグラウザー賞受賞作 2005年2月28日扶桑社ミステリーより発行 何で賞を受賞できたのか私にはわかりません。イタリアの町と料理…
-
-
ケルベロス第五の首/ジーン・ウルフ/国書刊行会; 未来の文学版(2004.7.25発行)
2005/05/19 2005年版 (2004年), 「もしもの世界」でのミステリ(SFミステリ)もの, 評価: ☆☆☆
このミステリーがすごい!2005年版(2004年)宝島社第19位 あるレビュアーは「一ページ目から引き込まれてしまう。一ページ目の第2パラグラフまで読まれたい。」 あるレビュアーは、「単純に物語を楽しむぼくには、本書の行間を掘り起こして思考するような小難しいテクスト性はまったくおもしろくなかった」と書いていて、賛否両論に意見が大きく分かれる作品です。 私の感想を言えば、思ったり難解ではなく、引き込…
-
-
二度失われた娘/ジョイ・フィールディング/文春文庫
2005/05/16 評価: ☆☆☆☆☆
ジョイ・フィールディングは、アメリカの女流小説家。8作目の「優しすぎて、怖い」でベストセラー作家の仲間入り 2女の母 現在はトロントとパーム・ビーチに住む。 訳者後書きに「女性の人生にからむミステリー 母と娘の物語」とあります。 本書は2005年4月10日 文春文庫より発行 原題は「LOST」 最後までどうなるのだろうと気をもみます。母親の心情が細やかに、また、本音で語られていて読む人の心をつかみ…
-
-
過去からの殺意/ヴァル・マクダーミド/集英社文庫
2005/05/12 評価: ☆☆☆☆
ヴァル・マクダーミドはスコットランド生まれ。オックスフォード大学で英語学を学んだ後ジャーナリストとして働きながらミステリを執筆。女流作家。 代表作はフェミニストでレズビアンのリンゼイ・ゴードンのシリーズとマンチェスターの女性私立探偵ケイト・ブラナガンのシリーズともう一つのシリーズが、女性警部補キャロル・ジョーダンが活躍するシリーズ 本作品でアメリカのバリー賞・英国犯罪小説部門で最優秀作品に選ばれて…
-
-
闇に薔薇/ジェームズ・パターソン/講談社文庫
2005/05/10 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆
ジェームズ・パターソンは1948年生まれ。アメリカの巨大広告代理店J・ウォルター・トンプソンの現役重役にしてベストセラー作家。 24歳で入社後、6年でもっとも若い重役に抜擢される。ノンフィクション作家としての地位を築いていたが、’77年に処女作『ナッシュヴィルの殺し屋』でアメリカ探偵作家クラブの最優秀処女長編賞を受賞し、ミステリー作家としても成功 講談社の内容紹介では、「全米No.1ベストセラー作…
-
-
ヴェネツィア刑事はランチに帰宅する/ダナ・レオン/講談社文庫(2005.4.15発行
2005/05/10 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆
警視ブルネッティのシリーズ第二弾 イタリアの食文化や生活の豊かさを感じることができる作品です。 警部ものとしてもとても楽しめます。無能な出世だけを考える上司がいても、影が見えるだけですし、かしこい妻と有能な部下を持ち、着実に事件の解決に取り組んでいきます。 読んだ後に爽快感が残る作品です。 『ヴェネツィア殺人事件』(講談社文庫)でCWA賞受賞。『死のフェニーチェ劇場』は日本で第9回サントリーミステ…
-
-
クライム・ウェイヴ/ジェイムズ・エルロイ/文春文庫
ジェイムズ・エルロイは、1948年ロサンジェルス生まれ。10歳のとき母を何者かに殺害され、以降、犯罪者同然の荒んだ生活を送るも更生、作家デビューし、代表作に『LAコンフィデンシャル』 がある。 本書は、小説・犯罪実話・エッセイなどを集めた作品集 2005年3月10日発行 母親がなぜ殺害されたのかもわからず、迷宮入りした母親の事件。あなただったらどう生きるのでしょうか。 エルロイの目で見る独特の世界…
-
-
処刑宣告/ローレンス・ブロック/二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション(2005.3.25発行)
私立探偵マット・スカダーシリーズ第13作 行動する私立探偵ではなく、頭で考えるタイプの探偵ものです。じっくり考えるミステリーが好きな人に。 依頼内容は弁護士から身辺警護だった—- 本のレビューは決して事前に読まないように 「過去からの弔鐘」で始まったマット・スカダーシリーズは、第9作「倒錯の舞踏」がMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長編賞に輝き、第11作「死者との誓い」がPWA(アメリカ私…
-
-
イエスの古文書 (上) (下)/アーヴィング・ウォーレス/ 扶桑社ミステリー
ウォーレス,アーヴィングは、1916年シカゴ生まれ。綿密な取材と、卓抜なストーリーテリングで、小説家としても大成功をおさめる。90年死去 出版社からのコメントとして、 「『ダ・ヴィンチ・コード』に先立つこと30年!大ベストセラー作家が放つ、歴史ミステリーの最高峰」とあります。 『ダ・ヴィンチ・コード』の大ヒットを受けて、新潮文庫から「新聖書発行作戦」を改題・再編集したものです。 最後の部分の一部…
-
-
敵対証人―女弁護士ニナ・ライリー/ペリー・オショーネシー/小学館文庫(2005.3.1発行)
2005/04/25 ラブ(ロマンス)サスペンス, リーガル(法律・法廷)サスペンスもの, 女性弁護士もの, 評価: ☆☆☆☆
ペリー・オショーネシーは2人のアメリカ人姉妹 1人は実際に弁護士を開業 女弁護士ニナ・ライリー シリーズの第6作 法廷での争いより、事件の真相は何かに重きを置いた法律ミステリーです。 今回ニナ・ライリーは、殺人容疑を受けた息子の親友(?)のために戦います。 邦題は内容と合っていません。本の裏にあるレビューも合っていません。作品にあった内容にすればよいだけなのに、なぜこんなことをするのか私には理解…