海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

*

10ドルだって大金だ/ジャック・リッチー /河出書房新社(2006.10.30発行)

   

2006年週刊文春ミステリベスト10(海外)第5位
表題「10ドルだって大金だ」を含めて14の短編を集めた1983年に61歳で亡くなった短編集の名手ジャック・リッチーの作品集
わが国で独自に編まれた作品集『クライム・マシン』も過去にミステリーベストテン(2005週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位)に入っていました。
このミステリーがすごい!2007年度版(2006年)ベスト20宝島社<海外>でも第14位
「誰も教えてくれない」以下の5編は、鋭い頭脳で素晴らしい推理を披露するが、事件はいつも違うかたちで解決してしまう迷探偵ヘンリー・S・ターンバックル部長刑事シリーズ
私立探偵(?)カーデュラも今回謎のボクサーとして初登場する短編があります。
各作品を、またまたやられたかとか、にやにやしたりとか、楽しみながら一気に読んでしまいました。
収録作品
「妻を殺さば」「毒薬であそぼう」
「10ドルだって大金だ」「50セントの殺人」
「とっておきの場所」「世界の片隅で」
「円周率は殺しの番号」「誰が貴婦人を手に入れたか」
「キッド・カーデュラ」「誰も教えてくれない」
「可能性の問題」「ウィリンガーの苦境」
「殺人の環」「第五の墓」
2006年10月30日河出書房新社より発行

 - 2006年, 2007年版 (2006年), 短編集もの, 評価: ☆☆☆☆