海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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氷の娘/レーナ・レヘトライオン/創元推理文庫(2013.9.13発行)

      2015/12/04


フィンランドの人気ミステリ(すでにシリーズ第12作まで発行) エスポー署のマリア・カッリオのシリーズ第5作目(日本での紹介は第2作となる。第1作は『雪の女』)

妊娠7か月の彼女が仲間とともに、世界選手権9位に入ったフィギアスケートのペアの人気女子選手ノーラの殺人事件に挑みます。

作者は子供のころからフィギアスケートのファンで解説書まで出しているそうで、そのことがよくわかる内容になっています。

警察ものとしては、やや彼女の心情に触れる部分が長すぎる気がしますが、読者が彼女と一体となって事件を解決しようと読んでいけるので、はまってしまうミステリファンも多いと思います。

次作が待ち遠しいシリーズがここにもありました。

2013年9月13日創元推理文庫より発行 原題は「KUOLEMANSPIRAALI」
<マリア・カッリオ・シリーズ>
Ensimmäinen murhani (1993)
Harmin paikka (1994)
Kuparisydän (1995)
Luminainen (1996) 『雪の女
Kuolemanspiraali (1997) 『氷の娘』本書
Tuulen puolella (1998) 『要塞島の死
Ennen lähtöä (2000)
Veren vimma (2003)
Rivo Satakieli (2005)
Väärän jäljillä (2008)
Minne tytöt kadonneet (2010)

 

 - 女性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆