海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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リヴァイアサン号殺人事件(ファンドーリンの捜査ファイル)/ボリス・アクーニン/岩波書店(2007.2.27発行)

   

2008本格ミステリ・ベスト10 海外 (原書房)(2007年)第8位
今ロシアで大人気の推理小説家ボリス・アクーニンの小説です。
日本文化に精通しているアクーニン(これもなんと日本語の悪人から考え出したペンネームだそうです)の2冊同時発行という思い切った企画に大いに賛同いたします。
舞台は20紀初頭。フランス・パリの郊外で豪邸の家主が撲殺され、使用人とその家族が子供を含めて
全員が殺されるという凄惨な事件が起こる。
フランス警察のゴーシュ警部は現場である手がかりをつかみ、犯人を追って豪華客船リヴァイアサン号に乗り込んだ—-
主人公はファンドーリンです。念のため
ミステリが読みたい2008年版 ベスト・ミステリ2007(早川書房)でも第9位
ファンドーリンの捜査ファイルシリーズ作品
①「墜ちた天使 アザゼル
②『トルコのギャンビット』★邦訳されていません
③本書「リヴァイアサン号殺人事件」
④「アキレス将軍暗殺事件
以下11作までありますが続いての翻訳が待たれます。
2007年2月27日岩波書店より発行

同時発行の「アキレス将軍暗殺事件」

ファンドーリンの捜査ファイルシリーズ第1作の「堕ちた天使―アザゼル」(2001年4月発行)

 - 2008(2007年), 2008年版(早川書房), 歴史ミステリもの, 男性私立探偵もの, 評価: ☆☆☆☆☆