海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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フロスト気質(かたぎ)(上)(下)/R・D・ウィングフィールド/創元推理文庫(2008.7.31発行)

   

イギリスのデントン警察署犯罪捜査部警部ジャック・フロストを主人公とする警察小説シリーズ第4作
※なお、デントン市はロンドン郊外の架空の都市です。
☆2008年週刊文春ミステリベスト10(海外)第1位
☆2008年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第1位
☆このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社第2位
☆ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステリ2008(早川書房)第2位
昨年のミステリベストテンを上位でほぼ独占しただけあって、いやー本当に面白い。
いつものように次々に起きる事件
行方不明の7歳の男の子を捜索中に、ごみに埋もれた少年の死体を発見
家に侵入し幼児を切り付ける事件も連続して起こり、15歳の女の子が路上で全裸で発見され、男の子を捜索中に今度は大人の腐乱死体も発見される—
これらの事件を、天敵のマレット署長のもとフロスト警部がどう解決していくのか。
子供の命を最優先に、いつになく自分を主張するフロスト警部。どんな結末が待っているか。それは読んでからのお楽しみです。
2008年7月31日創元推理文庫より発行


なおこのシリーズは第1作から順番に読む必要はありません。
まだこのシリーズがあと2作あると知ってうれしかったのなんのって。翻訳されるのが待ちきれません。
本書あとがきでも「あとニ作だ。早く読んでしまったら、もったいない。」と文章を結んでいます。
ジャック・フロスト シリーズ
①「クリスマスのフロスト」(1984)(邦訳1994.9)
   ☆1994年週刊文春ミステリベスト10(海外)第1位
   ☆このミステリーがすごい!1995年版(1994年)ベスト20宝島社第4位
②「フロスト日和(びより)」(1987)(邦訳1997.10) 
   ☆ このミステリーがすごい!1998年度版(1997年)ベスト20宝島社第1位
   ☆1997年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位
③「夜のフロスト」(1992)(邦訳2001.6)
   ☆2001年週刊文春ミステリベスト10(海外)第1位
   ☆このミステリーがすごい!2002年度版(2001年)ベスト20宝島社第1位
④本書「フロスト気質(かたぎ)(上)(下)」(1995)(邦訳2008.7)
⑤『Winter Frost』(1999)
⑥『A Killing Frost』(2008)
第1作 『クリスマスのフロスト』

第2作 『フロスト日和』

第3作 『夜のフロスト 』

   

 - 2008年, 2008年文庫, 2009年版 (2008年), 2009年版(早川書房), デントン市警察署ジャック・フロスト警部 シリーズ, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆