海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

*

鉛を呑まされた男/ジャン・フランソワ・パロ/ランダムハウス講談社(2009.8.10発行)

   

『ニコラ・ル・フロック警視の事件』シリーズの第2作
舞台は1761年(18世紀)のルイ15世治下のフランス・パリ
新作オペラをルイ15世の王女アデライードが観劇する特別興行の客席の監視を命じられたニコルは—-
18世紀のヨーロッパでは自殺は大罪で、市内を引き回し財産まで没収するとのこと。自殺を禁止する宗教とも相まって現在でも自殺が少ないのですね。
なお、一人の人間をいろいろな名前で表現していて、誰のことかとてもわかりにくく、何度も読み返すことになりました。
翻訳者様、次作では何とか工夫していただけませんか。
2009年8月10日ランダムハウス講談社より発行

第1作『ブラン・マントー通りの謎』

 - 18世紀のパリ ニコラ・ル・フロック警視シリーズ, 歴史ミステリもの, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆