特捜部Q -Pからのメッセージ-/ユッシ・エーズラ・オールスン/ハヤカワポケットミステリ(2012.6.10発行)
☆ミステリが読みたい!2013年版(早川書房)第4位
☆2012年週刊文春ミステリベスト10第17位
迷宮入りとなった事件の解明にあたるコペンハーゲン警察「特捜部Q」のシリーズ第3作
海辺に流れ着いたボトルメール
ただのいたずらかもと半信半疑のカール・マーク警部補に対し、シリア人アサドと女性アシスタントのローセ・クヌスンローセは事件性を主張する—-
こんなユニークな事件の発想を作者はどこで得ているのでしょうか。
はらはらどきどきの展開のなか、特捜部Qのなかのやりとりがさわやかな高原の風のように清涼感を読者に与えてくれます。
カール警部補がローセと喧嘩したため代わりやってきた双子の姉ユアサ
特捜部Qのなかはさらにさらに面白くなりました。
そのやりとりには、おもわず笑みがこぼれてしまいます。
読み始めたら止めることのできない面白さ!!!!
本をあけては閉じて、また開けて、読むと終わってしまうし、いつまでも大事に取っておきたい警察ものミステリ。
宗教の問題・子育ての問題・警察官の心の問題・男と女の問題・介護の問題・認知症の問題・思春期の子供の問題・移民問題などひどく深刻な問題をさりげなく紙面全面にちりばめてあります。
必ず第1作から順番にお読み下さい。
早く第4作を翻訳してください。また、みんなに会いたいのです。
2012年6月10日ハヤカワポケットミステリより発行 原題は「Flaskepost fra P」(2009)
第1作「特捜部Q ―檻の中の女」
第2作「特捜部Q ―キジ殺し」
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2012年, 2013年版(早川書房), 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆