スリー・パインズ村と運命の女神 ガマシュ警部シリーズ/ルイーズ・ペニー/ランダムハウス講談社(2009.6.10発行)
☆2007年アガサ賞(AGATHA AWARDS)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)受賞作品
主人公のアルマン・ガマシュ警部・補佐役のジャン・ギー・ボーヴォワール警部補・村人で芸術家で鋭い洞察力を持つクララ・モローのシリーズ第2作
またまた日本のミステリ・ベストものは、この作者と本作品を無視いたしました。題名からコージー・ミステリもの と判断して読んでさえいないのでしょうか。
アガサ賞を伊達にとっているわけではありません。が、100ページまでは少しがまんが必要です。
スリー・パインズ村の心温まるみんなとアルマン・ガマシュ警部とその部下たちに是非逢ってみてください。
あなたもこの物語の虜になります。
なお、必ず第1作『スリー・パインズ村の不思議な事件』からお読みください。
2009年6月19日ランダムハウス講談社より発行 原題は「A FATAL GRACE」
シリーズ第1作『スリー・パインズ村の不思議な事件』
このシリーズで不満があるのが、登場人物欄です。第1作では、書店オーナーのマーナ・ランダースを落としていたし、今回は2人の刑事を落としています。 もう少し欄を広げてよく出てくる登場人物は落とさないでくださいな。
本書『スリー・パインズ村と運命の女神』の会話から抜粋
「彼女はひどく不幸で、まわりに八つ当たりをしていました。人間て、そういうものですよね?ほかの人たちが幸せだと我慢できないのです」
「不幸を経験してきた人は、ほかの人を助ける責任があります。自分が救われたのに、ほかの人を溺れさせておくわけにはいきません」
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