海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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死神を葬れ/ジョシュ・バゼル/新潮文庫(2009.8.1発行)

   

あのマイクル・コナリーも「この作品で私を吹き飛ばした」と絶賛したそうな。
物語は研修医のピーター・ブラウンが出勤途中にうなじに銃を押し付けられ、「騒ぐなよ、先生」と強盗に遭うところから始まる。
後はノンストップのノワールもの。
アメリカで医療にかかるのがとても怖くなります。何しろ現役の研修医さんが書いているのですから。
アメリカの書評には本書を「ベント・ノワ?ル」という分類にしているものもあるそうです。※べント(折れ曲がったの意)
☆ミステリが読みたい2010年版(早川書房)第6位
☆このミステリーがすごい!2010年版(2009年)ベスト20宝島社第16位
2009年8月1日新潮文庫より発行

著者紹介:1970年生れ。
ニューヨークで育ち、ブラウン大学創作科卒業後、コロンビア大学医学部を卒業。
映画脚本家、ニューヨーク市検死局などを経て、現在はカリフォルニア大学でレジデント(研修医)として勤務中。2009年本書でデビュー。
続編の第2作も執筆中とのことです。

 - 2010年版 (2009年), 2010年版(早川書房), ノワールもの, 殺し屋(殺しのライセンスを持つ者)・スパイもの, 臨床心理医など医師もの, 評価: ☆☆☆☆☆