真鍮の評決(上)(下)/マイクル・コナリー/講談社文庫(2012.1.17発行)
☆2009年アンソニー賞最優秀長篇賞受賞作品
☆2012年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第1位
3台のリンカーンを事務所代わりに使い事務所を持たない弁護士ミッキー・ハラーのシリーズ第2作
一気に読み切ってしまいましたが、まあ水戸黄門のような面白さですね。
薬物依存症から立ち直り、徐々に仕事に復帰しようと計画していたマイクル・ハラー弁護士を待っていたのは、弁護士仲間のジェリー・ヴィンセントが殺害され彼の事件が移管されたことを告げる主席判事からの呼び出しだった—-
彼を支える秘書で元妻のローナ・テイラー
優秀な刑事事件調査員でローナと真剣につきあっているデニス・ヴァイチェホスキー
麻薬依存症から真人間になろうとする元サーファーの運転手パトリック・ヘンスン
マイクル・コナリーの人気シリーズの主人公ハリー・ボッシュ刑事も登場し、重要な役割をはたします。
アメリカではこのシリーズは既に第4作まで発表されています。翻訳が早く追いついて欲しいものです。
2012年1月17日講談社文庫より発行 原題は「THE BRASS VERDICT」
本の裏書きには、「驚愕のどんでん返し」とありますが、いったい何がそれに当たるのでしょうか。事件の謎解きが普通になされただけです。講談社様、しっかりしてください。
また、「魔法の銃弾」は、すぐにわかってしまい、これは、作者の意図するところなのでしょか。
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2012年文庫, 男性弁護士もの, 評価: ☆☆☆☆☆