俳優パズル/パトリック・クェンティン/創元推理文庫(2012.9.28発行)
☆本格ミステリ・ベスト10海外2013探偵小説研究会(原書房)(2012年)第6位
パトリック・クェンティンのパズル・シリーズ第2作(第1作は『迷走パズル』
「パズル・シリーズの最高傑作」
入手困難になっていた名作の半世紀ぶりの新訳(原作が発表されたのは1930年代)
前作でアルコール依存症を克服して、レンツ博士の療養所を愛するアイリス・パティスンとともに退院した演劇プロデューサーのピーター・ダルース。
素晴らし脚本「洪水」がまいこみ、レンツ博士の援助のもとプロデューサーとしてカムバックをめざしていたが、劇場が急に変更され、そこはマンハッタン最悪、墓場みたいと言われる劇場だった—
今回活躍するのはレンツ博士のみ。
ピーター・ダルースは全くだらしない体たらく。前作と違って何もしないで、ぐずぐずいじけているだけ。本当に主人公なのか。
だから「パズル・シリーズ」というのかも。
2012年9月28日創元推理文庫より発行
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2013(2012年), 歴史ミステリもの, 臨床心理医など医師もの, 評価: ☆☆☆☆☆