7は秘密 ニューヨーク最初の警官/リンジー・フェイ/創元推理文庫(2015.7.24発行)
「ニューヨーク最初の警官」が示すように物語の舞台は1845年のニューヨーク。
創設されたばかりの警察官の一人・元バーテンダーのティモシー・ワイルドが主人公。
今回の物語は奴隷制度を真っ向から取り上げて、とても悲惨で重い内容となっています。
北部にいる自由黒人を南部の逃亡奴隷捕獲人が誘拐して南部に奴隷として売る商売程うまみのあるものはなかったでしょう。
今のアメリカ大統領が黒人であることを知ったら、犠牲になった彼らの心に届けられたらどんなに素敵でしょうか。
悲惨さに心を奪われて、ミステリとしての謎解きはまったくお留守になってしまいました。
2015年7月24日創元推理文庫より発行 原題は「Seven for a Secret」
<ニューヨーク最初の警官シリーズ>
第1作『ゴッサムの神々』
第2作『7は秘密』 本書
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歴史ミステリもの, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆