海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 2008年版 (2007年) 」 一覧

狂人の部屋 ツイスト博士シリーズ

狂人の部屋 ツイスト博士シリーズ/ポール・アルテ/ハヤカワ・ミステリ(2007.6.15発行)

2008本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)(2007年)第1位 犯罪学者アラン・ツイスト博士のシリーズ第4作(1990年の作品) 科学的な捜査によって犯人を追い詰める最近のミステリではなく、事件の謎を推理によって解いていく形の伝統的ミステリ 訳者あとがきで「現在のミステリが失ってしまった何か」がこのミステリにはあると書いています。 アラン・ツイスト博士の長編ものシリーズ『第4の扉』『死が招く』…

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大鴉の啼く冬/アン・クリーヴス/創元推理文庫(2007.7.27発行)

2007年原書房・早川書房・宝島社・文藝春秋4社すべての海外ミステリベストにランクインした唯一の作品 イギリス最北の地 シェトランドを舞台に春・夏・秋・冬それぞれの季節に合わせ<シェトランド四重奏>Shetland Island Quartet を奏でる予定の第1作目 (イギリスのベテラン女流推理作家アン・クリーヴスの日本での初紹介) 孤独な老人を訪れた黒髪の少女は、4日後の朝、真っ赤なマフラー…

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石のささやき/トマス H.クック/文春文庫(2007.9.10発行)

2007年週刊文春ミステリベスト10(海外)第3位 前作『緋色の迷宮』に引き続きミステリランキング入り いったいどうなっているのだろうと先を読みたくなる手法はさすがと言うべきか。 ある感想に「この作家の本は基本的に読む前に時間をおいてしまいます。 大抵、内容の重さが胸につまることが多いからで、今回も買ってから読むまでに時間をおきました。」 とありましたが、全く同感です。 この作品は特に、入ってい…

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ウォッチメイカー/ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋(2007.10.30発行)

2007週刊文春ミステリベスト10(海外)輝く第1位 リンカーンライムとアメリア・サックスの最新作 シリーズ第7弾  くー!!また、ジェフリー・ディーヴァーにやられちまった。とにかく面白い!! 読み終わるのがもったいなくなっちゃう。 このミステリーがすごい!2008年版(2007年)ベスト20宝島社<海外>これも輝く第1位!!! こんな仲間に囲まれていたらどんなに幸せだろう。 原題は「THE …

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デス・コレクターズ/ジャック・カーリイ/文春文庫(2006.12.10発行)

闘うベストテン2007(ミステリチャンネル)海外ミステリ第1位 モビール市警察本部刑事カーソン・ライダーのシリーズ第2作 『百番目の男』から待つこと1年半 待望の第2作 必ず第1作からお読み下さい。第1作で登場した無能な警部は本作では姿を消してくれました。本当によかった。 作品の中で印象に残った言葉「不正直な人生から最初に盗まれるものが笑顔だ」 このミステリーがすごい!2008年版(2007年)ベ…

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復讐はお好き? /カール・ハイアセン/文春文庫(2007.6.10発行)

2007年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位 アメリカで絶大な人気を誇るベストセラー作家 11作目の長編小説 結婚記念の旅行で、豪華客船から海に突き落とされた妻ジョーイ・ペローネ 本の題名にあるように、いったいどんな復讐が始まるのか。それは読んでからのお楽しみです。 フロリダの乱開発を告発し続ける作家の痛快な作品です。 一気に読んでしまいました。 このミステリーがすごい!2008年版(200…