海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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誰でもない男の裁判/A・H・Z・カー (著) /晶文社ミステリ

   

2004年週間文春ミステリーベストテン第5位
貨幣の価値に時代を感じる他は全く時代を感じさせません。あなたはどの短編に一番高い評価を与えるでしょうか。私は読んだ後にさわやな気持ちになれた、最後の作品が気に入りました。
短編集なので、電車の中で読むのにも適しています。
A・H・Z・カーはアメリカの政治経済学者・作家 1902年生まれ1971年没
トルーマン大統領の特別補佐官を務め、経済界でも成功を収めた。
本書はカーの傑作8編の作品が収録されたミステリー短編集です。
収録作品は「黒い子猫」1954-10「虎よ!虎よ!」1952-10
「誰でもない男の裁判」1950-11「猫探し」1954-7
「市庁舎の殺人」1951-7「ジメルマンのソース」1957-3
「ティモシー・マークルの選択」1969-7「氏名判断殺人事件」1965-7です。
このミステリーがすごい!2005年版(2004年)宝島社第6位と、昨年中に日本で出版された海外ミステリーのなかでとても高い評価を受けています。
2004年6月17日晶文社ミステリより発行

 - 2004年, 2005年版 (2004年), 短編集もの, 評価: ☆☆☆☆