海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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死者を起こせ/フレッド・ヴァルガス/創元推理文庫(2002.6.14発行)

   

1996年フランスのミステリ批評家賞(LE PRIX MYSTÉRE DE LA CRITIQUE)受賞
1995年ル・マン市ミステリ大賞受賞
2003本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)第8位
職にあぶれジリ貧生活を送る研究する時代が異なる3人の歴史学者と元刑事がともに暮らすパリのボロ館 その隣に住む引退したオペラ歌手が4人に相談に来た。ある朝突然見知らぬ木が庭に植えられていたというのだ—-
中世専門のマルク・ヴァンドスレール
先史時代専門のマティアス・ドラマール
第一次大戦専門のリュシアン・ドヴェルノア
マルコの伯父で警官を退職したアルマン・ヴァンドスレール
この4人が事件の究明にがんばります。
歴史学者たちの人柄の暖かさに強く惹かれる作品です。
マルク、マティアス、リュシアンが登場する作品は2002年時に本書を入れて4作あり、第2作『論理は右手に』がやっと今年4月に発行されました。
3作以降の日本での翻訳が待たれます。
2002年6月14日創元推理文庫より発行

第2作 『論理は右手に』2008年4月25日創元推理文庫より発行

 - 男性刑事(捜査官)もの, 男性私立探偵もの, 評価: ☆☆☆☆☆