海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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狼のゲーム/ブレント・ゲルフィ/ランダムハウス講談社(2009.1.10発行)

   

現在のロシアを舞台にした衝撃の作品 主人公はロシアン・マフィアで元特殊部隊隊員のアレクセイ・ヴォルコヴォイ(通称ヴァルク)と恋人のチェチェン人のヴァーリャ
強烈なラブストリーです(第2作を読まないと断定はできませんが)。
『チャイルド44』(トム・ロブ スミス)と同じような衝撃が読む人を襲います。
主人公たちがこれだけ痛めつけられる犯罪小説はありません。
書いたのがロシアの人ではないところもチャイルド44と同じです。同じようにロシアでは発禁本かな。
余りにもあっけない終わり方は次作への導入なのでしょうか。
2009年1月10日ランダムハウス講談社より発行

著者紹介:アメリカ連邦控訴裁判所の書記官として働いたのち、フェニックスで法律事務所のパートナーに
実業家としても活躍し、ロシアを広範囲に旅する。処女作の本書は国際スリラー作家協会新人賞の候補作
第2作Volk’s Shadowも刊行されて好評を博しているそうです。

 - ノワールもの, ラブストーリー, 冒険アクションもの, 殺し屋(殺しのライセンスを持つ者)・スパイもの, 評価: ☆☆☆☆