海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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サイモン・アークの事件簿〈1〉/エドワード・D. ホック/創元推理文庫(2008.12.26発行)

   

年齢二千歳ともいわれ、超自然現象を追い求める、他の世界・他の時代から来たかのような男サイモン・アークが活躍する短編集10編
サイモン・アーク・シリーズの61ある作品から発表された各年代(50年代から2000年代まで)ごとに選んだ計10編  
本書裏表紙には「オカルト探偵が快刀乱麻の推理力で挑む」とあります。
なんとなく、いつのまにか、読んでいる不思議な短編集
☆2009年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第7位
収録作品 
「死者の村」「地獄の代理人」「魔術師の日」「霧の中の埋葬」「狼男を撃った男」
「悪魔撲滅教団」「妖精コリヤダ」「傷痕同盟」「奇蹟の教祖」「キルトを縫わないキルター」
2008年12月26日創元推理文庫より発行

他に田舎の医師の「サム・ホーソーンの事件簿」シリーズがいつも日本のミステリベストテンの常連
作家のエドワード・D. ホックは2008年1月17日心臓発作のため77歳で死去
この事件簿Ⅰの作品選択はほとんど作家自身がしてくれたそうで、本書以降の短編集を編むのは大変な仕事になるとあとがきにあります。

 - 2009年文庫, 2010(2009年), 短編集もの, 評価: ☆☆☆☆, 霊的なものや原住民の知恵を授かるミステリ