海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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ミスター・ディアボロ/アントニー・レジューン/扶桑社ミステリー(2009.8.27発行)

   

密室で殺人が起き、犯人はごく限られた人の中にいるというミステリは、最近あまり面白いとは思わなくなった。
トリックが語りつくされているからか、意外性があってもたかが知れているからかな。
本書は怪奇小説を好む方向きではありません。(タイトル名の「ディアボロ(ギリシャ語で悪魔の意」「悪魔の小道」等は最初から少ししか描かれていません。)
舞台は英米文学政治学会の大会が開催されるイギリス
探偵役は陸軍省所属のアーサー・ブレーズ、ワトソン役として本書の語り手アリステア・バークが務める。
本書が書かれたのは1960年
☆本格ミステリ・ベスト10 海外 2010探偵小説研究会 (原書房)(2009年)第8位 ここは密室謎解きものが大好き
2009年8月27日扶桑社ミステリーより発行

著者紹介:1928年生まれ オックスフォード大学で学ぶ。 
冒険小説・サスペンス小説・スパイ小説に分類される小説がほとんどで、謎解き探偵小説である本書は唯一の例外とのこと

 - 2010(2009年), 男性私立探偵もの, 評価: ☆☆☆