海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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放火 コクウィットラム連邦警察署ファイル/サンドラ・ラタン/集英社文庫(2010.6.30発行)

   


物語は移動遊園地に子供だけで遊びにきた10歳の少女が8歳の弟とはぐれてしまうところから始まる。
主人公はカナダ連邦警察の三人の刑事 レイプ事件担当のクレイグ・ノーランと放火事件担当の女性刑事アシュリン・ハートと少女誘拐事件担当の先住民系のテイン
シリーズの第1作 
ミステリの醍醐味は事件の謎解きにあります。
盛りだくさんの事件をおこして、充分な謎解きと丁寧な説明をしないミステリは決してベストセラーにはなりません。
放火と少女誘拐殺人がクロスした理由は第2作に書かれているのでしょうか。
事件を絞って丁寧な謎解きを書いてくれたらいいミステリになるのに。
ミレニアム」を見習って欲しいものです。
既に第2作「虐待 コクウィットラム連邦警察署ファイル」が発行されています。
2010年6月30日集英社文庫より発行 原題は「WHAT BURNS WITHIN」

 - 女性刑事(捜査官)もの, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆