海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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喪失/モー・ヘイダー/ハヤカワポケットミステリ(2012.12.10発行)

      2015/12/09


☆2012年アメリカ探偵クラブ(MWA) エドガー賞 長編賞受賞作品

ノミネート作品に東野圭吾『容疑者Xの献身』があり、日本でも話題になったが、本書は受賞作品

これも間違いなく来年のミステリベストテンランクイン間違いなしのすばらしい作品

エイボン・アンド・サマセット警察の重大犯罪捜査隊のジャック・キャフェリーを主人公にしたシリーズ第5作

ゴム製のマスクで覆われた男による地下駐車場でのカージャック事件。後部座席に乗っていた少女は、すぐにでも解放されるのがこの種の事件の定則だったが—

もう一度読み返したいと思うほど面白いミステリ

難を言えば,謎解きの部分の説明の丁寧さが少し足りない点かも。

2012年12月15日ハヤカワポケットミステリより発行 原題は「GONE」(2012年)
<作家紹介>
15歳で学校をやめ、バーのメイド、警備員、映画制作、東京のクラブのホステス、英語教師など職を転々とした。
ワシントンD.C.のアメリカン大学で映画制作について学び修士号を取得。
イングランドのバース・スパ大学でクリエイティブ・ライティングの修士号を取得
処女作『死を啼く鳥』(原題:Birdman 2000年)が世界的にベストセラー

 - 女性刑事(捜査官)もの, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆