殺人者の顔をした男/マッティ・ロンカ/集英社文庫(2014.6.30発行)
北欧ミステリの最高峰「ガラスの鍵賞」に輝くシリーズの一作目。
このシリーズの第3作がこの賞をフィンランドの作品として初受賞。
主人公はロシアからの”帰国移民”である”探偵”ヴィクトル・カルッパ
ロシアにいればフィンランド人と呼ばれ、フィンランドにいればリュッシャ(ロシア人を指す蔑称)といわれる主人公
失踪したエストニア人の妻を捜してほしいという夫からの依頼を受ける。
298ページの作品なのに事件の解明は半分を過ぎても全く進まず、いらいらして半分で読むのをやめてしまう人が出るかも。
フィンランドとロシアの関係を歴史を、読む人に紹介してから、シリーズに嵌って欲しいという考えか。じっくりと主人公を描き出します。
途中であきらめずに読み続ければ、サプライズがあなたを待っています。
2014年6月30日集英社文庫より発行
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男性私立探偵もの, 評価: ☆☆☆☆