偽証裁判(上)(下)/アン・ペリー/創元推理文庫(2015 .1 .30 発行)
元スコットランド・ヤードの警部で私立探偵の<ウィリアム・モンク>シリーズの第5作(日本語訳は4冊目)
舞台は19世紀半ば、クリミア戦争「(1853-1856年)は黒海沿岸の覇権をかけて、ロシアとオスマン・トルコ、さらにトルコを支援するフランスやイギリスなどヨーロッパ諸国の間で起こった戦争」が終わった直後の英国。
このシリーズで主人公のモンクと共に活躍する看護婦のへスター・ラターリィと弁護士のオリヴァー・ラスボーン。
本書では、そのひとり看護婦のへスター・ラターリィがとてつもない問題に巻き込まれてしまう。
1857年秋、看護婦のヘスターは新聞の広告に応じ、エディンバラの名家の女主人、メアリの旅行の付き添いを請け負った。
メアリは心臓に持病を抱えており、薬の飲み忘れは命に関わる。ヘスターは指示通りに薬を飲ませたが、翌朝、列車の客席で彼女はこときれていた—
一気に読んでしまう法廷ミステリもの。暑い夜、寝るのを忘れてしまう面白さ。
それにしても邦題はまったくあっていません。何を考えてこんな題名をつけるのでしょうか。
本国では既に第20作まで刊行されています。
2015 年1 月30 日創元推理文庫より発行 原題は「The Sins of the Wolf」
<ウィリアム・モンク>シリーズ
第1作『見知らぬ顔』
第2作『災いの黒衣』
第3作『護りと裏切り』
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リーガル(法律・法廷)サスペンスもの, 歴史ミステリもの, 男性弁護士もの, 男性私立探偵もの, 評価: ☆☆☆☆☆