海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

*

残虐なる月―マンチェスター警察殺人課ファイル/クリス・シミズ/小学館文庫(2008.11.12発行)

   

マンチェスター警察のジョン・スパイサー警部のシリーズ第3作
定年を来年に控えるサマビー主任警部の傘下に入れられた彼が担当したのは、同性愛者が暴力を受けたという小さな事件だった—-
原題は「SAVAGE MOON」(2007年イギリスで出版された)
とても重いミステリです。
ジョン・スパイサー警部の家族生活にも多くのページが割り振られていますが、「イギリスのケニヤ統治時代の蛮行 アメリカのイラク侵攻 先進国は民主化の名の下にこれらの国に住む人に一体何をしてきたのか」という問題を読む人に突きつけています。
2008年11月12日小学館文庫より発行

第2作 『剥がされた皮膚』

 - 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆