海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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声/アーナルデュル・インドリダソン/東京創元社(2015.7.31発行)

      2015/12/11


☆2005年スウェーデン推理小説アカデミー最優秀翻訳ミステリ受賞作品
☆2007年フランス推理小説大賞翻訳部門受賞作品
☆ミステリが読みたい! (早川書房)2016年版 第2位
☆週刊文春ミステリーベスト10 2015年 海外 第4位
☆このミステリーがすごい!2016年版(2015年)ベスト20宝島社 第5位

アイスランド警察の犯罪捜査官エーレンデュル・スヴェインソンが主人公のシリーズ第5作

クリスマスシーズンで賑わうホテルの地下室でホテルのドアマンが、サンタクロースの衣装を着たまま滅多刺しにされて発見された—

主人公のエーレンデュルは、50歳代、妻とは離婚し、大きくなってから再会した娘は麻薬中毒。最悪の親子関係の行方に少しだけ光が見えてきました。

部下のエリンボルクとシグルデュル=オーリの2人からも目を離せません。

この警察ものシリーズには嫌な上司が登場しないことが他の作者との大きな違いで、1人1人の登場人物の心の描写が鮮やかに描かれています。

今年のミステリベストテンにランクイン間違い無しのアイスランドの警察ものミステリ。

是非シリーズ第1作からの翻訳をお願い致します。また、初めての方は翻訳されているシリーズ第3作から順番にお読みください。
また、シリーズは既に12作まで発表されています。

2015年7月31日東京創元社より発行
<アイスランド警察の犯罪捜査官エーレンデュル・スヴェインソンのシリーズ>
第1作と第2作は翻訳されていません。
第3作 『湿地
第4作 『緑衣の女
第5作 『』 本書

 - 2015年, 2016年版(2015年), 2016年版(早川書房), 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆