だれがコマドリを殺したのか?/イーデン・フィルポッツ/創元推理文庫(2015.3.13発行)
342ページの作品の60ページまで読んで挫折致しました。
本書が書かれたのは1924年ですが、ここまでに書かれた恋愛観と階級意識にはとてもついていけません。
出版社は「『赤毛のレドメイン家』と並び、著者の代表作と称されるも、長らく入手困難だった傑作が新訳でよみがえる!」とうたっていますが、解説は「欧米では『フィルポッツのミステリは、書かれた時代の読者を愉しませはしたが、現代では無視に近い扱い』」と1962年にいわれたと書いています。
この欧米での扱いが正しいように思いますが、何せ最後まで読んでいないので何とも言えません。
最後まで読んだ方のamazonのレビューから「人物の性格描写に濃淡がありすぎて、それがために、早々に犯人のアタリがついてしまう。以後は、クドい記述に食傷しながら読み進めるしかなかった。「サスペンスの古典」として、割り切って展開を楽しむべきか。」を皆さんに紹介しておきます。
皆さん、サスペンスの古典の名作だと紹介されると無理に良いものだと思い込んでいないでしょうか。
2015年3月13日創元推理文庫より発行
<作家紹介 イーデン・フィルポッツ(Eden Phillpotts>
1862年から1960年
イギリスの作家。インド生まれ。
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男性私立探偵もの, 評価: ☆