世界の終わりの七日間/ベン・H・ウインタース/ハヤカワポケットミステリ(2015.12.15発行)
アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作『地上最後の刑事』フィリップ・K・ディック賞受賞作『カウントダウン・シティ』に続く三部作の完結篇。
小惑星が地球に衝突するとされる日まであと一週間。妹のニコに、もう一度会いたい――元刑事のパレスは、警官たちが集う〈警察のいえ〉を後にして妹を捜す旅に出る—
世界が地球が滅び去るときが明確にわかったとき、人々はどうするのか。最後まで1人の刑事であろうとしたパレスの生き方をあなたはどう思うのでしょうか。
小惑星が地球に衝突するという設定をしてこの作家は何を我々に訴えたかったのでしょうか。家族の物語?設定の面白さを除くとミステリの謎解きの点ではほとんど評価できるものはありません。ミステリではなく人がどう生きるか?家族とは何か?を問う小説としてお読みください。
“これは、終焉を前にした時の、人間の「弱さ」ではなく「強さ」の物語である。”――堂場瞬一氏推薦
2015年12月15日早川書房より発行 原題は「WORLD OF TROUBLE」
<最後の刑事シリーズ>
第1作『地上最後の刑事』
第2作『カウントダウン・シティ』
第3作『世界の終わりの七日間』本書
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「もしもの世界」でのミステリ(SFミステリ)もの, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆