台北の夜/フランシー・リン/ハヤカワ文庫(2010/1/25発行)
☆2009年MWA最優秀処女長篇賞(BEST FIRST NOVEL)受賞作品
45年前台湾からアメリカにやってきた夫婦の長男としてアメリカで育ったマザコンの、よくいえば母親思いの金融アナリスト:エマーソン・チャンが主人公
主人公がうじうじしていて、いらいらする。
訳がよくないのか、意味をとりにくい場面も多く、何箇所か読み返した。
舞台となるのは台湾
アマゾンのレビューに「これがどうしてアメリカで受賞したのか、またどうして翻訳されたのか不思議でならない。 」まったく同感です。
2010年1月25日ハヤカワ文庫より発行 原題は「THE FOREIGNER」
中国人以外との結婚を一切認めない中国人の母親が小説にいかに多く出てくるのかびっくりするほど。
家族を大切に考える気持ちはわかるけれどね。
本書から抜粋「人間死んでしまえば善意など肉体もろとも滅びて終わりです。」
「宗教は美しい夢のようなものだと思っています。厳しく寒い冬に火を起こすように、誰かがどこかで、自分や子供たちの慰めになる物語を作った。」
ここは印象に残りました。
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評価: ☆☆☆