氷の女王が死んだ/コリン・ホルト・ソーヤー/創元推理文庫(2002.4.26発行)
<海の上のカムデン騒動記>シリーズ第2作
本書を老人ホームミステリに分類したりしたら、老婦人探偵団のアンジェラ・ベンボウとキャレドニア・ウィンゲイトにしかられて口を利いてもらえなくなるかも。
マーティネス警部補とスワンソン刑事にも会いたくなって本書を開きました。
「<海の上のカムデン>全入居者の中から、いちばんの嫌われ者を選ぶコンテストがあれば、エイミー・キンゼスがぶっちぎりで優勝していたはずだった。
―撲殺され、霧にくすんだ6月の早朝に発見されるまでの話であるが」という書き出しで第2作は始まります。
2002年4月26日創元推理文庫より発行
本文から抜粋「あたしたちは、ここで長い退屈な毎日を送ってるんだわ。お迎えが来るのを待ちながら–」
「—だからこの単調な退屈を壊してくれるものならなんでも嬉しいんだわ」
「手錠をかけて、銃を突きつけられて連行してもらうんだったわ。そしたら一週間はすごい噂になったのに!」
第1作 『老人たちの生活と推理』
関連
-
ユーモア・ミステリ, 女性私立探偵もの, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆