海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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みんなバーに帰る/パトリック・デウィット/東京創元社(2015.1.30発行)

   


作家の第2作『シスターズ・ブラザーズ』が日本で大好評だったため、その作家のデビュー作が出版されたもの。

結論からいうと第2作からの紹介が正解だったかも。

この物語はロサンジェルスの場末のバーが舞台となる。用心棒がいる規模のバーだけど成功した人々が集うようなバーではない。

薬とアルコールの依存を断ち切らないとどうなるのか。失うものは、家庭・友情・職場・人生そのもの—

どんどん落ちていくバーテンダーの君が主人公。

アルコール依存症の人の物語は、はっきりと好き嫌いが分かれると思いますが、私は好きでありません。

訳者があとがきで立川談志師匠の名言集から「酒は人間をダメにするものではないのです。人間が、ダメなもんだというのを確認させるために酒が存在しているんです」を紹介しています。

2015年1月30日東京創元社より発行
第1作『みんなバーに帰る』
第2作『シスターズ・ブラザーズ』
2011年ブッカー賞(文学賞)受賞作品
闘うベストテン (AXNミステリチャンネル)-2013国内外ミステリ(5)2
このミステリーがすごい!2014年版(2013年)ベスト20宝島社第4

ミステリが読みたい!2014年版(早川書房)第5
2013年週刊文春ミステリベスト10(海外)第10

 - ノワールもの, 評価: ☆☆