「 評価 」 一覧
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『珈琲相場師』/デイヴィッド・リス /ハヤカワ・ミステリ文庫
2005/01/13 2005年版 (2004年), 歴史ミステリもの, 評価: ☆☆☆☆☆
作家はフロリダ南部育ち コロンビア大学大学院でイギリスの小説と金融の関係を研究 このミステリーがすごい!2005年度版(2004年) 宝島社 第20位 舞台は1659年当時世界の商業の中心だったオランダ・アムステルダム 歴史ミステリ 当時の女性に対する考え方やユダヤ教がこの当時からヨーロッパで迫害を受けていたことに驚かされます。 主人公は、相場師のミゲル・リエンゾ 最初はちょっと入りにくいかもしれ…
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爆風/アイリス ジョハンセン/二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション(2003.1.23発行)
2005/01/11 ラブ(ロマンス)サスペンス, 女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの, 評価: ☆☆☆☆☆
主人公は、女性の法医学の復顔彫刻家イヴ・ダンカンシリーズ第2作に登場した捜索救助犬の訓練士サラ・パトリックとその愛犬モンティ 2人(?)のロマンスとサスペンスを中心に最後まではらはらどきどきの連続です。もう犠牲を出さないでと叫びたくなります。 捜索救助犬の訓練士サラ・パトリックのシリーズ化も考えてもらいたいと思うのは私だけでしょうか。 また、本書には、復顔彫刻家イヴ・ダンカンも登場し、シリーズ第…
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見えない絆/アイリス ジョハンセン/講談社文庫(2004.1.15発行)
2005/01/10 ラブ(ロマンス)サスペンス, 評価: ☆☆☆☆
ニューヨークタイムズのハードカバー部門で3位・ペーパーブック部門で2位にランクイン この作家の作品は、本当に読み始めたら最後までその日のうちに読み切ってしまいたいと思うものばかりです。作品を発表するたびにベストセラーリストに名を連ねるアメリカの人気女性作家だけありますね。 この作品では、誰が主人公なのか半分以上読まないとわかりません。それはそれで面白いのではないかと思います。そのためあえて主人公が…
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スキッピング・クリスマス/ジョン グリシャム/小学館(2002.11)
2005/01/09 評価: ☆☆☆☆
アメリカで一番多くに人に読まれているといわれるジョン・グリシャムの第13作 2001年アメリカ・ベストセラー第2位 スキッピング・クリスマスとは、クリスマスをすっぽかすこと 日本で言えばお正月の習慣を全て投げ出すこと 年賀状は書かない・おせち料理は作らない・門松は立てない等々 主人公は娘が平和部隊の一員としてペルーに2年間行くことになり、クリスマスをすっぽかすことを計画する。さてどうなったかは読…
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裏稼業 (上)(下)/ジョン・グリシャム/アカデミー出版
2005/01/09 リーガル(法律・法廷)サスペンスもの, 評価: ☆☆☆☆
アメリカで一番多くに人に読まれているといわれるジョン・グリシャムの第11作 今までの作品と比べると、すごく気軽に読めます。少しがっかりしましたが、読み終えると爽快感だけが残っています。途中で読むのを止めるのはとてもむずかしいのは、相変わらずです。 主人公が誰なのか、最後までわからないし、法廷サスペンスの第一人者が肩の力を抜いて楽しく取り組んだ作品だとおもいます。 1 『評決のとき』映画化 2 『…
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顔のない狩人/アイリス ジョハンセン/二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション(2001.3.23発行)
2005/01/07 ラブ(ロマンス)サスペンス, 女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの, 評価: ☆☆☆☆☆
復顔彫刻家(頭蓋骨から人間の顔を復元する仕事です)のイヴ・ダンカン 気骨のある責任感の強い女性が主人公のシリーズ第2作 ラブロマンスとサスペンスを同時に楽しみたい方には是非お薦めします。 第3作は『嘘はよみがえる』 2001年3月23日二見文庫より発行 …
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失われた顔/アイリス ジョハンセン/ザ・ミステリ・コレクション二見書房(1999.9.22発行)
2005/01/06 女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの, 評価: ☆☆☆☆☆
娘を失った過去と戦いながら仕事に打ち込む復顔彫刻家(頭蓋骨から人間の顔を復元する仕事です)のイヴ・ダンカン 気骨のある責任感の強い女性が主人公のシリーズ第1作 とにかく面白い。先を読まずにはいられない。この作家の作品は、構成も心理描写もすばらしいとしかいえない。出せばすべてベストセラーというのも納得できます。 本人が事件に巻きこまれていく過程や理由はパトリシア・コーンウエルの検屍官ケイ・スカーペッ…
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千里眼を持つ男/マイケル クーランド/ 講談社文庫
2005/01/04 評価: ☆☆☆☆
作家は1938年アメリカ ニューヨーク生まれ シャーロック・ホームズの宿敵モリアーティ教授を主人公としたシリ?ズ第3作 コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズを子供時代に読みふけった人にはおすすめのミステリ。 但し、ホームズは自分が解決できない事件は全てモリアーティ教授の犯罪という固定観念に凝り固まった人物として登場してきます。 誤植を見つけました。P40 L13 「生まれで遺族の身分」→…
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アップ・カントリー―兵士の帰還〈上〉〈下〉/ネルソン デミル/講談社文庫(2003.11.15)
2005/01/04 評価: ☆☆☆☆☆
陸軍の犯罪捜査部を退役したポール・ブレナーが主人公(作家の代表作『将軍の娘』では現役の陸軍准尉の役) 読み出したら止まらないおもしろさ。文庫本で上下併せて1588ページを一気に読まずにはいられません。ベトナムに興味のある人・ベトナム戦争に興味のある人には特におすすめですが、ミステリ好きなら是非トライしてみて下さい。 作家はニューヨーク生まれ アメリカを代表するミステリー・エンタテイメント作家 20…
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ブラック・ウォーター/T・ジェファーソン パーカー/ハヤカワ・ノヴェルズ(2003.2発行)
2005/01/04 ラブ(ロマンス)サスペンス, 女刑事マーシ・レイボーン シリーズ, 女性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆
女刑事マーシ・レイボーン シリーズの第3作 第1作同様にサスペンスとラブストリートを楽しめますが、出世したいだけの地方検事補の妨害やマーシ・レイボーンの内心の葛藤に多くの紙面がさかれて、ちょっといらいらします。すばらしいストリーなだけに、爽快な気分でずっと読みたいと思いました。 なお、第2作はいつ出るのでしょうか。 文庫版は2007年2月8日ハヤカワ・ミステリ文庫より発行 …
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死より蒼く/フィオナ・マウンテン/講談社文庫
2005/01/02 評価: ☆☆
作家はイギリスでBBC放送のラジオ広報の仕事を経た女性作家 女性家族史探偵(系図を調べる学者)のナターシャ・ブレイクが活躍するシリーズもの第1作 イギリス・コッツウォルド地方のマナーハウスやロンドンが舞台になっています。ミステリ?と思わないで読んだ方が良いかもしれません。作家のホームぺージはwww.fionamountain.comでコッツウォルド地方やマナーハウスの写真などを見ることができます。…
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女神の天秤/フィリップ・マーゴリン/講談社文庫(2004.12.15発行)
2004/12/31 リーガル(法律・法廷)サスペンスもの, 評価: ☆☆☆☆
作家はリーガル(法律・法廷)サスペンスの旗手の一人 弁護士で96年に作家に専念するため弁護士をやめているそうです ジョン・グリシャムの『評決のとき』『法律事務所』『ペリカン文書』『依頼人』『処刑室』『原告側弁護人』『陪審評決』『パートナー』『路上の弁護士』 『テスタメント』『裏稼業』 『ペインテッド・ハウス』『スキッピング・クリスマス』『召喚状』やスコット・トゥローの『推定無罪』『死刑判決〈上〉〈…
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渇いた季節/ピーター ロビンスン/講談社文庫(2004.7.15発行)
2004/12/29 イギリス・ヨークシャーの主席警部アラン・バンクス シリ-ズ, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆
イギリス・ヨークシャーの主席警部アラン・バンクス シリ-ズの第10作(翻訳としては7作目) この作品で2000年のアンソニー賞・バリー賞をダブル受賞 警察本部長から忌み嫌われ、窓際族に追いやられたバンクスと部長刑事のアニー・カボットが、本部長から振られた40年も前に起きた殺人事件に取り組んでいきます。 バンクスを心から応援しながら、読んでいく本格ミステリ?です。読み始めたら止まらないおもしろさです…
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嘘はよみがえる/アイリス ジョハンセン/講談社文庫(2004.6.15発行)
2004/12/27 女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの, 評価: ☆☆☆☆☆
作家は作品を発表するたびにベストセラーリストに名を連ねるアメリカの人気女性作家 主人公は女性の法医学の復顔彫刻家(頭蓋骨から人間の顔を復元する仕事です) 復顔彫刻家イヴ・ダンカンシリーズの第3作 (第1作は『失われた顔』第2作は『顔のない狩人』) うーんとうなってしまうおもしろさ!深い愛ゆえに愛する人を傷つけてしまうことがある。愛とサスペンスの物語です。 また、イヴ・ダンカンを取り巻く男性達がそれ…
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死の序列/キャスリーン レイクス/角川書店(2005.5.25発行)
2004/12/26 女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの, 法人類学者テンペ・ブレナン シリーズ, 評価: ☆☆☆
「法人類学者」テンペランス・ブレナンのシリーズ第2作。 法人類学者で骨の鑑定の専門家であるテンペランス・ブレナンは、修道院の依頼により19世紀の尼僧の遺骨発掘調査を行っていた— 昆虫が与える情報が、死亡推定時刻にこんな大きな役割を果たすなんて驚きでした。 今回は丁寧に事件の真相が説明されています。 2005年5月25日 角川書店より発行 …