海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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渇いた季節/ピーター ロビンスン/講談社文庫(2004.7.15発行)

   

イギリス・ヨークシャーの主席警部アラン・バンクス シリ-ズの第10作(翻訳としては7作目)
この作品で2000年のアンソニー賞・バリー賞をダブル受賞
警察本部長から忌み嫌われ、窓際族に追いやられたバンクスと部長刑事のアニー・カボットが、本部長から振られた40年も前に起きた殺人事件に取り組んでいきます。
バンクスを心から応援しながら、読んでいく本格ミステリ?です。読み始めたら止まらないおもしろさです。
主席警部アラン・バンクスのシリ-ズを初めて読む人にも全く抵抗無く入っていけます。
むしろ、全作品を読みたいと思うようになりますが、全部そろっていないのが不満です。出版会社は読む人のことはあまり考えてくれないのでしょうか。
(『罪深き眺め』『夏の記憶』『必然の結末』『夢の棘』『水曜日の子供』『誰もが戻れない』) 
訳者付記によると「スティーヴン・キングがアラン・バンクス物語はベスト。嘘だと思うならどれでも一冊試しに読んでみるといい」と絶賛しているそうです。
2004年7月15日講談社文庫より発行

 - イギリス・ヨークシャーの主席警部アラン・バンクス シリ-ズ, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆