海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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消えた人妻/スチュアート カミンスキー/ 講談社文庫

   

作者は、アメリカのミステリーをリードするヴェテラン(70歳)の一人。
日本語訳の文体がぶっきらぼうで、ちょっととっつきにくいが、どんどんストーリーにまきこまれていく。
主人公は、冴えないイタリア系のちびではげの召集状送達業者の中年男ルー・フォネスカ。読んでいくにしたがって魅力を増していくヒーローです。読んだ後で心がほのぼのとなる作品です。カミンスキーの他の先品も読みたくなりました。
フォネスカを主人公とするシリーズは、第三作まで出版されていて、日本での翻訳が待ち望まれます。早く出してね、講談社さん。1年後では遅すぎます。シリーズになっているものは、シリ?ズとしてきちんと出すことができないのでしょうか。
また、「邦題は誰がつけたのかしら」全くそう思います。直訳の方がずっといいですよ。

 - 評価: ☆☆☆☆☆