警部補デリーロ/スコット・フロスト/集英社文庫(2009.1.25発行)
☆2006年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞(エドガー賞とも呼ばれる)処女長編賞ノミネート作品
カルフォルニア州パサデナ市の女性警部補アレックス・デリーロのシリーズ第1作
物語は、娘がローズクイーンの最終選考に出場し、会場にいる警部補デリーロがコンテストの女王の発表を見守っているところから始まります。
後はノンストップの心理スリラー(?)のミステリ 一気に最後まで読んでしまいました。これまたお勧めの警察ミステリです!
彼女を暖かく見守る3人の男性の警察官たちも見逃せません。
今までの女性刑事ものは男性世界にどう立ち向かうかに重点があり肩に力の入りすぎたものが多かったのですが、本警部補は3人の男性から素直に力を借りて事件の解決にあたります。
時代が変わっていくことの象徴なのかもしれませんね。
『Xファイル』『ツイン・ピークス』の脚本を執筆したスコット・フロストが贈る作家としてのデビュー作品
アメリカでは既に第3作までが刊行されています。集英社さん、次作を心から待っています。
2009年1月25日集英社文庫より発行
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女性刑事(捜査官)もの, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆