海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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病める狐(上)(下)/ミネット・ウォルターズ/創元推理文庫(2007.7.27発行)

   

ミステリが読みたい2008年版ベスト・ミステリ2007(早川書房)第5位
舞台は、イングランド南西部の寒村 原題は「FOX EVIL」
2003年英国推理作家協会(Crime Writers’ Association = CWA)ゴールド・ダガー(フィクション)/最優秀長篇賞(THE GOLD DAGGER)受賞作品
旧家の財産相続問題と流れ者(トラヴェラー)の一団による土地の不法占拠問題に周りの人々の思惑が交錯して—
ひさしぶりに読むミステリの女王ミネット・ウォルターズの作品 衝撃を受ける度合いは下がった気がしますが、先を読むのを止めることのできない作品です。
この人の作品にはいつも心動かされます。読み終わったあとにほっとするのは、作者の人を見る目の温かさを感じるからでしょうか。
ちなみに このミステリーがすごい!2008年版(2007年)ベスト20宝島社<海外>でも第13位にランクイン
2007年7月27日創元推理文庫より発行

 - 2008年版 (2007年), 2008年版(早川書房), 評価: ☆☆☆☆☆