海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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[番外編]1Q84 BOOK1?3 /村上春樹/新潮社(2010.4.16発行)

   

作者の解説によれば“10歳で出会って離れ離れになった30歳の男女が、互いを探し求める話”
べストセラーになる本は読みやすくて、先を読みたいと誰もが思うような構成と展開を持っている。
昨年世界中を巻き込んだベストセラー『ミレニアム1?3』にもまったく同じことが当てはまります。
大きな違いは、ミレニアムの作家は亡くなってしまったが、村上春樹は元気なこと。
第3巻は展開が遅く、ちょっといらいらさせられた。日本的な浪花節的展開なのかな。
ミレニアムは第3巻でも大きな展開があったので、ここに両者の差がある。どちらかしか読めないとすれば、ミレニアムに軍配をあげます。
だけど両者ともに面白さと構成には脱帽です。
うちのが3冊読みきっただけはありました。本書を面白いと思った方は是非『ミレニアム』を読んで比べてみてください。どちらに軍配があがるのでしょうか。
『ミレニアム』は映画化され、日本でも上映されました。原作を読んでいてもいなくても充分に楽しめるいい映画に出来上がっていました。1Q84も映画化されるのでしょうか。
2010年4月16日新潮社より発行



ミレニアム シリーズ第1作『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)(下)』


ミレニアム シリーズ第2作『ミレニアム2 火と戯れる女(上)(下)』


ミレニアム シリーズ第3作『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上)(下)』

 - 「もしもの世界」でのミステリ(SFミステリ)もの, 番外編 日本の作家, 評価: ☆☆☆☆☆, 霊的なものや原住民の知恵を授かるミステリ