海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

*

裏切りの峡谷/メグ・ガーディナー/集英社文庫(2010.5.25発行)

   

主人公は軍人一家に育った女性弁護士でSF作家のエヴァン・ディレニーとボーイフレンドで車椅子の弁護士ジェシー・ブラックバーンのシリーズ第2作
第1作から約6ヶ月で第2作と対面できましたが、出版社も翻訳者も変わりました。
内容はとびっきりの冒険アクションサスペンス そんなのありかなという事件が連続する。休む暇はありません。
訳者はあとがきで主人公のエヴァン・ディレニーを
「知識人にあるまじき悪態をつき、よせばいいのに後先考えずに無鉄砲な行動に走り、命がいくつあっても足りないほど無茶をする」
と紹介しています。
2010年5月25日集英社文庫より発行 原題は「MISSION CANYON」

第1作『チャイナ・レイク』2009年11月15日ハヤカワ文庫より発行 本書は☆2009年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞(エドガー賞)最優秀ペーパーバック賞(BEST PAPERBACK ORIGINAL)受賞作品

『裏切りの峡谷』本文から面白い表現を
「不快な別れ話を詳細に再現するのは、ジングルベルを歌う途中でゲップをするのと同じくらい御法度」
主人公がボーイフレンドとの言い合いの中で、頭に思い浮かべて冷静になろうとしたときの表現

 - 冒険アクションもの, 女性弁護士もの, 評価: ☆☆☆☆☆