海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

*

催眠(上)(下)/ラーシュ・ケプレル/ハヤカワ文庫(2010.7.25発行)

   



「スウェーデン発『ミレニアム』に続く衝撃のサスペンス」と本書あとがきに
匿名作家の完成度の高い処女作に、その正体が誰かをめぐり、2009年スウェーデン出版界の話題を独占した作品
ミレニアム三部作の故スティーグ・ラーソンが実は生きているのではという説まで飛び出した。
そして、なんと本国での出版を待たずに20カ国以上に翻訳権が売れたそうです。
一家皆殺し事件の唯一の生存者で瀕死の重傷を負った少年から事情を聞くために、ヨーナ・リンナ警部は催眠療法で知られるバクル医師に連絡をとった—-驚愕の物語はこうして始まります。
科学捜査を置き去りにして(結果が出るまで時間がかかる)、どんどん展開する話に夢中になること請け合います。
物語はクリスマスイブに幕を閉じます。
第8作までの構想で書かれた作品とのことで、すでに第2作も発表されています。早く読みたい!!!
2010年7月25日ハヤカワ文庫より発行
本文から抜粋
「人が過去に経験したことは、どんなに些細なことであっても、かならず現在のその人に寄り添っている。あらゆる体験が、あらゆる選択に影響を及ぼす」

 - 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆