封印された系譜(上)(下)/ロバート・ゴダード/講談社文庫(2011.4.15発行)
原題は「FOUND WANTING」
原題は作品の最後の文章をそのまま使ったもの。
ロバート・ゴダードの作品にしては、冒険アクションが加味されて、謎の探求に拍車がかかり一気に読んでしまいました。
ロマノフ王朝終焉の謎ー1918年(大正7年)の皇帝一家虐殺を生き延びることができた皇族ははたしていたのか。
主人公の外務省職員のリチャード・ユーズデンがこの謎も含めて、次々と事件に巻き込まれていきます—
DNA鑑定がどんなに進んでも、その検体そのものがすり替えられたものであればー歴史の謎は完全に明らかにされたのではないのですね。
ロマノフ王朝の残した財宝を手にした誰かがいる限り。
2011年4月15日講談社文庫より発行
関連
-
歴史ミステリもの, 評価: ☆☆☆☆