犯罪/フェルディナント・フォン・シーラッハ/東京創元社(2011.6.15発行)
☆ミステリが読みたい!2012年版(早川書房)第2位
☆2011年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位
☆このミステリーがすごい!2012年版(2011年)ベスト20宝島社 第2位
今までのミステリとは全く異なる切り口。
読んだ後に涙があふれてきてしばらく止まらなくなってしまいました。
人間の弱さとすばらしさと、それを裁くドイツの法廷のすばらしさを余すことなく伝える優れた11作の短編集。
あっというまに読み切ってしまい、もう一度読み直している自分がいました。
日本の法廷もいつかこのような裁きをみせてくれるのでしょうか。
人が人を裁く法廷に、血が通う日が一日も早く来ることを望んでやみません。
<11編の作品>
・「フェーナー氏」Fahner
・「タナタ氏の茶碗」Tanatas Teeschale
・「チェロ」Dee Cello
・「ハリネズミ」Der Igel
・「幸運」Gluck
・「サマータイム」Summertime
・「正当防衛」Notwehr
・「緑」Grun
・「棘」Der Dorn
・「愛情」Liebe
・「エチオピアの男」Der Athiopier
「高名な刑事事件弁護士である著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを鮮やかに描きあげた珠玉の連作短篇集」と紹介されています。
2011年6月15日東京創元社より発行 原題は「Verbrechen」
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2011年, 2012年版(2011年), 2012年版(早川書房), 短編集もの, 評価: ☆☆☆☆☆