海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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罪悪/フェルディナント・フォン・シーラッハ/東京創元社(2012.2.20発行)

      2015/12/24


☆ドイツCDブック賞ベスト朗読賞受賞作品

最初の作品「犯罪」のインパクトがあまりにも強烈だったため、少し視点の異なったこの短編集には肩すかしを食らった気がしました。

しかしよく考えると裁判や結末がうまくいかなかった事の方が多いのが事実に近く、そのような作品が前作より多くなっています。

全15編の連作短篇集。

ドイツでの発行部数30万部突破。

<15編の作品>
「ふるさと祭り」「遺伝子」「イルミナティ」
「子どもたち」「解剖学」「間男」
「アタッシュケース」「欲求」「雪」
「鍵」「寂しさ」「司法当局」
「清算」「家族」「秘密」
2012年2月20日東京創元社より発行 原題は「SCHULD」

「弁護士の「私」は、さまざまな罪のかたちを静かに語り出す。「このミステリーがすごい!」第二位など、年末ベストを総なめにした『犯罪』に比肩する傑作!」と紹介されています。

 - 短編集もの, 評価: ☆☆☆☆